WORKPLACE

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EVIDENCE MEETING ROOM

EVIDENCE MEETING ROOM

東急不動産は、緑(植物や自然)が人に与える影響や効果を科学的に検証しました。
さまざまな実験の結果からも、現代のワーカーにとって、
緑は必要不可欠なものであると言えます。

緑の効果検証方法

実験概要

目的:会議室を緑化することによる気分の変化を検証する/参加者:20代〜60代の男女32名(1グループ5~7名x5グループ)3日間実験に参加可能な方/実施日:2019年11〜12月 6日間/実施場所:渋谷ソラスタ内 会議スペース/収集データ:脳波、主観評価(自覚症しらべ)/利用機器:感性アナライザ/詳細:会議の前後と会議中に脳波測定を実施する。/会議室を緑化有りと緑化無しで調整し、緑化したことによって/会議に参加する従業員に変化がみられるか比較検証する。

実験環境
感性アナライザ概要

慶應義塾大学満倉教授と電通サイエンスジャムが共同で開発した簡易型脳波測定感性評価キットです。
今までの脳波計測では不可能だった「いつでも・どこでも・誰でも・簡単に」をリアルタイムに実現しました。
今回の検証では、「ストレス度」「集中度」「快適度」「興味度」「わくわく度」に注目しました。

実験プロセス

2パターンの会議スペースのそれぞれでの会議を行ってもらい、
会議前後の安静時、会議前/中/後計測の計9回の脳波+自覚症の計測・調査をする。

1サイクルにかかる時間は45分程度。

実験への慣れの影響を軽減するため、1日目は慣れのための測定とする。

実験フロー

実験結果

GREEN ACTION Ⅱ

はたらく人の
健康を守る

緑のある会議室スペースでは、会議後の疲労感が全体的に軽減されている傾向にあり、特に“ゆううつな気分”や“落ち着かない気分”が払拭されやすい特徴が見られました。
GREEN ACTION Ⅱ

はたらく人の
ストレスを軽減する

緑のある会議室スペースでは、「会議中(開始20分)」のストレス度が低く、快適度が高い状態で、興味を持って会議ができていました。

会議前の態度変容

緑のある会議スペースの方が「会議前安静時」において、20-30代のワクワク度が高く、40-60代では興味度が高い傾向にあった。

緑に囲まれた会議室は、
会議中だけでなく、
働き方全体に良い効果を与えます。

緑に囲まれた会議室は、会議の参加者に良い影響を与えていることがわかりました。

緑化されている会議室は、緑化されていない会議室と比べ、興味度やワクワク度が高まっていることから、会議に臨む意欲が上がることが期待できます。決められた時間内で結論を出すための会議において、参加者の意欲が上がることは、会議時間の短縮や質の高い議論につながるでしょう。

また、緑化された会議室はストレス度が低く、快適度も高まっていることから、落ち着いた状態で会議を行えることが考えられます。リラックスした状態で会議できるようになることで、今まで以上にチームや部署間の連携がスムーズになり、生産性の向上が期待できます。

一日の中で会議に費やす時間は少なくありません。緑の力で会議の生産性を高め、かつその前後で精神的な負荷が軽減されることで、良い気分転換がもたらされ、働き方全体に良い効果を与えるはずです。

実証実験監修

脳波研究のスペシャリスト

満倉 靖恵

Yasue Mistukura

慶應義塾大学理工学部
システムデザイン工学科 教授・博士(工学・医学)
電通サイエンスジャムCTO

専門領域:生体信号処理、脳波解析、画像意味解析、脳神経科学、精神神経科学領域

【研究内容】

信号処理、機械学習、パターン認識、人工知能、統計処理などの技術を用いて、生体信号や音声、画像から必要な情報を抽出する研究に従事。17年以上の年月を重ね、脳波から感性を把握するアルゴリズムを開発。

【監修実績】

シャープ株式会社、株式会社ブリヂストン 他多数。

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