緑ある開放的な空間での休憩。
働き方だけでなく
休み方を考えることが大切です。
GREEN ACTIONのコンセプトをもとに建てられたオフィスビル日比谷パークフロントで行われた今回の実験は、開放感のある、緑豊かな空間での休憩が、疲労感やストレスの低下をもたらすという結果になりました。これらの内容は、調査の監修・設計時に想定していた以上であり、中でも集中度の上がり方はとても大きく、大変興味深い結果となっています。仕事におけるストレスの軽減や、集中度上昇の意義は大きく、ひらめきなどの創造的な作業へダイレクトに影響し、業務上のミスも減少します。それは、企業の生産性の向上や売上拡大につながるといえるでしょう。
また、働く人ひとり一人への影響を考えた場合、生産効率のアップは、仕事を早く終えることにつながりますので、そこで生まれた余暇を、家族や趣味といったストレスを下げる時間に費やすことができ、精神的な幸福度や満足度の向上が期待できます。加えて、屋外での休憩は、緑による森林効果が期待できるうえ、日光を浴びることでメラトニンが生成され、体内時計が整い、毎日の睡眠によい影響を与えます。休息の取り方が、働き方だけでなく人生まで変える。今回の実験でそのことが実証されたと言えるでしょう。